「代替」ではなく「おいしい」野菜にこだわったラーメン
ラフォーレ原宿にあるChipoonは、ラーメンに特化したモダン中華料理店です。Chipoonのラーメンには化学調味料なしのカラダに優しい野菜だけでとったスープが使われています。このメニューを考案しているのが銀座中華の名店「Renge equriosity」のオーナーシェフである西岡氏です。Rengeの大ファンであるChipoonのオーナーはRengeで食べた「野菜と塩だけのラーメン」に惚れ込み、野菜を使ったラーメンのお店を作ることにしました。店名のChipoonはRengeの英語「Chinese Spoon」の略語からきているそう。ヴィーガンのラーメンを作ろうとしたのではなく、美味しいラーメンの材料がたまたまヴィーガン仕様だったとのことです。よくヴィーガン料理には動物性食材の代替品が使われますが、Chipoonでは代替ではなくおいしい野菜を使うことにこだわっています。美味しさの秘密は産地や農家にこだわった野菜を使うことと、ラー油やマヨネーズなども全て店内で丁寧に手作りしていることです。

全てこの調理場で手作りして作られています。
このお店で一番の人気メニューは、Rengeでオーナーが惚れたラーメンを表現した「ヴィーガンヌードル」。本格的なお味を一杯750円(税抜き)というお手頃な値段で味わう事が出来ます。

一番人気のヴィーガンヌードル
人は何かを口にすると旨みを一番に感じるそうです。一般的なラーメンは旨みと同時に塩味を感じるように作られることが多いため、どうしても塩分が高くなってしまいます。しかし、このヴィーガンラーメンは生レモンの酸味を加えることで塩味を表現しているため、塩分が少ないことが特徴です。罪悪感なく美味しいスープを飲み干すことができます。大きめの粒マスタードとレモンの異なる種類の酸味を感じるおしゃれなラーメン。筆者も試食したところ、今までのラーメンとは違った味わいでラーメンの常識を覆されました。透明感のあるつるつるの麺と優しい旨みのスープが良くマッチしている一品です。

透明感のある麺
一つのお皿でたけのこや湯葉の異なる食感を楽しめるのも、最後まで美味しい理由かもしれません。
ラーメン以外も充実しているメニュー
次に、オーナーお勧めのデザート「メープル豆乳杏仁豆腐」をいただきました。

オーナーお勧めのメープル豆乳杏仁豆腐
白砂糖の代わりに杏仁豆腐にはメープルシロップが、ソースには黒糖が使用されています。砂糖不使用の杏仁豆腐は柔らかな食感に仕上がっていて、動物性のものとは違う硬さも楽しんでいただきたいということです。杏仁がしっかり香り、コク深い杏仁豆腐です。ラーメンの後のデザートとして召し上がってみてはいかがでしょうか。その他にも胡麻豆腐やチュロスなどのデザートがあります。

テイクアウトにもぴったりなメニュー
また、ヴィーガンのバーガーやベジタブル水餃子などラーメンだけでなくサイドメニューも充実しています。+200円でドリンクまたはデザートのコンボに、+500円で水餃子とドリンクまたはデザートのコンボにすることができます。

ラーメンだけじゃない。
お腹がすいているときでもコンボを選べば、満足すること間違いなしです。
内装にもこだわりが詰まったChipoon
かわいくてエレガントをコンセプトにしたChipoonは、「GOOD MEAL MARKET」の中でもひと際目立つピンクでポップな外見です。

人目を惹く外観
内装はコンセプトに合うように、かわいらしいピンクが基調のデザインです。至る所に描かれているフラミンゴのくちばしは名前の由来であるレンゲになっています。

フラミンゴがかわいらしい内装
食べる時に使うレンゲもピンクで統一感があります。

レンゲ
ラーメンをはじめとする商品だけではなく、店内全てにおいていいものを作りたいという思いが込められたお店。ヴィーガンを目指したわけではなく、美味しいラーメンが偶然ヴィーガンだったというはじまりにふさわしく、ヴィーガンの人もそうでない人も楽しむことができるラーメンだと思います。店内はカウンター席のみで、ひとりでサクッと食べたいときにも便利です。ラーメンは数種類あり、どれも方向性が異なるため何度でも来たくなるお店です。また、一部のラーメンと胡麻団子はオンライン販売を行っています。お家で本格的なお味を楽しむのも良いですね!

オンライン販売も行っています。
文:小川夏実(おがわなつみ)