罪悪感なくおやつを食べよう!管理栄養士が考えるおやつの摂り方

筆者はこないだ友人の手土産で、某有名パティスリーのとても可愛いアイシングクッキーを頂きました。
一口いただくと、アイシング、つまり砂糖衣のダイレクトな甘さが口に広がります。瞬間、甘い!と心の中で叫びながら、しかしそのまま食べ続けると、下の層のクッキーの、バターの濃厚さとうっすらとした塩見が、口の中でアイシングと混ざりあい、えも言われぬおいしさに変わっていきます。
「さすが有名店は違うなぁ」と思いながら、何気なくパッケージに付いた栄養成分表を見ると、なんとこのクッキー一枚で340キロカロリーあります。このクッキーの大きさは、指をぬいた手のひら一枚分くらいで、そこそこの大きさではありますが、それにしても、340キロカロリーといえば、食事一食分の半分のカロリーです。
あわててそのクッキーを3等分にし、3日に分けて食べました。

しかし、このクッキー一つを、3日に分けて食べる人はどの程度いるでしょうか?

今の時代、安く、手軽に美味しいものは沢山あります。しかし、中には砂糖と油が大量に入ってる、ということも事実です。つまりは摂りすぎてしまっているのです。

それでは賢いおやつの選び方、食べ方とはどういうものでしょうか。

①そのおやつは何でできているかを見てみましょう。

クッキーで考えると、脂質と炭水化物で構成されていて、蛋白質は少なく、カロリーは高めです。
同じように、カロリーは高くても、蛋白質の多い、きなこ等を使ったお菓子は、食物繊維が豊富で腹もちも良く、血糖値や血中脂質の上昇を防ぎます。

例えばこちらのワタトーさんの五家宝の原材料は、もち米・水あめ・水・砂糖・黄粉となっており、バターやショートニングなどの脂質は入っておりません。炭水化物は多めですが、黄粉の蛋白質がしっかり入っているのが良いですね。

②量を決める。

筆者が文章の中でも行っていますが、量を決めることが大切です。
今回はカロリーを考えて、3つに分割しましたが、カロリーなんていちいち見ていないという人は、おやつは小皿一つ分、ということを意識して食べて下さい。ちなみにこれは、菓子パン等も含まれます。当たり前ですが菓子パンは食事のかわりにはなりません。しっかりとした食事を三食食べるのは基本です。

みなさんも、おやつを食べる際は、どんなものを食べているのか、食べ過ぎてはいないかを意識してみて下さいね!

プロフィール

小倉 静香(Shizuka Ogura)管理栄養士 ヘルスケア栄養ライター
現役病院管理栄養士。趣味は食べ歩きで、美味しい物のためならどこへでも。基本的なボディメイクは食事制限のみなので、外食以外の食事ではできるだけ質素な食事を心がけている。常日頃栄養学に接しているからか、食べるものに関しては少なからず拘りがある。一日に摂取できるエネルギーは決まっているので、余分なエネルギーはとらない、余計なものは口にしない。ワイン好きのフレンチ好き。それもあってか高タンパク低脂質、ビタミンミネラルも豊富なジビエ好き。多くの食材を少しずつ頂く。すべてはバランスが大切。

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