食物アレルギーの湿疹はいつ消える?症状やタイプを解説。

食物アレルギーとは?症状やタイプを解説!

食物アレルギーとは、特定の食べ物に触れたり、摂取することでアレルギー反応が起きてしまうことを示しています。食物アレルギーは自身でアレルギーのある食べ物を把握している場合もありますが、検査して初めて知る場合も多いです。食物アレルギーはいくつかの段階によって分けることができ、軽度の症状しか現れない場合もありますが、呼吸困難のように命にかかわってしまうほど重症化してしまうこともあります。軽度の場合はかゆみや湿疹が現れることが多いですが、時間が経過すると症状が引く場合が多いです。しかし、重症化してしまうと呼吸することができなくなったり、肌が膿んでしまうなど入院することが必要になる危険性もあります。食物アレルギーの症状は個人によって違いが現れます。

食物アレルギーの症状

食物アレルギーはさまざまな症状が現れ、症状の具合や現れる箇所は個人によって違います。肌に現れる症状はかゆみや湿疹が出てしまうことが多く、粘膜では目の周りが充血したり、口の中に違和感が出ます。呼吸器系では、呼吸しづらくなったり、咳などが出ます。消化器系では、吐き気や下痢などの症状が現れやすくなり、ひどくなると嘔吐が続いたり、血便が出てしまうこともあります。最も悪い症状が紹介した症状が全身に現れるアナフィラキシーであり、死に至る危険性が非常に高くなってしまいます。食事の後に上記で紹介した症状が現れるのであれば食物アレルギーを疑うことをおすすめします。

乳児アトピー性皮膚炎

乳児アトピー性皮膚炎は多くの乳児が発症しやすいアレルギー反応であり、しっかり予防策を行うことで未然に防ぐことも可能です。主に、生後4か月経過した乳児に現れることが多く、頭や顔、肘や膝の関節部分や耳の裏などに湿疹が現れることが多く、かゆみがあります。ひどくなるとじゅくじゅくになり、湿疹が数か月治らなかった場合にアトピーとして診断されます。主な原因は荒れた肌からアレルゲンの物質が侵入してしまうことです。そのため、乾燥しやすい部分を保湿してあげることで未然に防ぐことも可能になります。また、よだれなどもアトピーの原因になると考えられています。

新生児・乳児消化管アレルギー

新生児・乳児消化管アレルギーは乳幼児が粉ミルクなどを飲むことで現れるアレルギーであり、嘔吐や下痢、血便などの症状があらわれてしまいます。主な原因は粉ミルクに含まれているたんぱく質であり、母乳を与えてもアレルギー反応が起こってしまう可能性があります。ミルクを与えるたびに戻してしまう場合は高い確率で新生児・乳児消化管アレルギーである可能性が高いです。治療法は主に、病院が支給するアレルギー用ミルクを与えることであり、一般的な粉ミルクよりも分子が細かく作られている特徴があります。一般的に2歳になれば9割程度治るといわれています。

即時型食物アレルギー

即時型食物アレルギーとは、アレルギーの食物を食べてからすぐにアレルギー反応が起こることであり、主に30分〜2時間以内には症状が現れます。食べてから症状が現れるまでに時間がかかる場合もあります。アレルギー反応が起きる間隔が違うだけであり、症状の重症度に違いはあまりありません。しかし、すぐに症状が現れることもあり、アレルギーの食べ物を特定しやすいメリットや多くの量を摂取することを控えることが可能であるため、重症化を防ぐことが可能です。一方症状が現れるのが遅いと食べ物を特定することが難しくなったり、多くのアレルギー物質を体内に入れてしまうため、アナフィラキシーショックを起こす場合もあります。

特殊型食物アレルギー

特殊型食物アレルギーとは、食べ物を口に入れなくても症状があらわれてしまう場合や特定の条件を満たすことでアレルギー反応が起きることです。例えば、直接口に入れることはありませんが、食べ物を別の形状にしたものを触れてしまう際に起きることです。植物由来の石鹸を使用したことで多くの人がアレルギー反応を起こしてしまったことが過去にもありました。アレルギーのある食べ物を口にしてもアレルギー反応が起きることはありませんが、運動をすることでアレルギー反応が起きてしまうことも特殊型食物アレルギーに分類されます。アレルギー反応が現れる原因を特定することが困難になってしまうことが多いです。

食物アレルギーの湿疹はいつ消える?

アレルギー反応で湿疹ができてしまうことが多いですが、治るまでには個人差があるため、一概に治る期間を決めることができません。体調や環境によって大きく左右されてしまい、体調が悪ければ長引いてしまう可能性が高いです。また、大人と赤ちゃんでは抵抗力の高さにも違いがあり、大人は比較的早く症状が治まりやすく、赤ちゃんは長引いてしまう可能性があります。アレルギー反応がすぐに表れる場合は、1時間程度で収まる場合もありますが、二日以上経過しても湿疹が治らないこともあります。アレルギー反応でできた湿疹をより早く治すためには体調をよくするとともに、アレルギー物質を特定することが大切になります。どちらもきちんとこなすことができないと症状が長引いてしまい、湿疹の跡が残ってしまうこともあります。

まとめ

食物アレルギーによる症状は個人差があり、アレルギー物質にも違いがあります。さまざまな治療方法がありますが、まずはアレルギー物質を特定することが先決です。以前までは食べることができた食材でも急にアレルギー反応を起こしてしまい、食べることができなくなってしまうこともあります。食物アレルギーが疑われる場合には、正しい処置方法を行うとともに、早めに医療機関を受診して、口にするものに気をつけることをおすすめします。

プロフィール

松田 千波(Chinami Matsuda)管理栄養士ブロガー兼ライター
管理栄養士として委託会社での病院勤務、障がい者施設経験を持つ。心理学、がんの栄養学、栄養士の働き方についてSNSとブログで発信中。

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