「日本でも標準的に」ハラール醤油とは?おすすめ5選も紹介

ハラール醤油とは

ハラール醤油とはハラール認証を受けた醤油のことで、ムスリムの方でも安心してご使用いただけます。通常の醤油は発酵しているときにアルコールが生成されるのですが、イスラム教ではアルコールは禁じられているので料理に醤油を使用することができません。しかしハラール醤油はアルコール発酵を抑制しており、アルコールが含まれていない醤油なのです。一般的な醤油と味、香り、色ともにほとんど変わらないクオリティですので、日本人の方でも美味しくいただけます。キッコーマンのハラール醤油は大阪サミット2019でも使用されました。また、オランダの国際的なハラール認証機関HFFIAによって認証を受けています。また小麦を使用しておらずグルテンフリーのため、健康志向の方にもおすすめです。そしてハラールフードアワード2017で優秀賞を受賞しています。

そもそもハラールとは?

ハラールとはアラビア語で許可を意味する言葉でイスラム教徒でも食べられる食品のことをハラールといいます。ハラールはイスラムの教えにおいて合法であることを指します。また、禁じられている食品のことをハラームといい、豚肉やアルコールがハラームに当たります。これらは厳密に禁じられており、添加物などで使用するのもNGです。専門機関から食べていい商品と認定を受けることをハラール認証といいます。日本のメーカーでもハラール認証を受けている商品が沢山作られています。ムスリムの方に料理を出すときはハラール認証を受けている商品を出すのが安心といえるでしょう。

イスラム教はアルコールがダメ!

イスラム教ではアルコールが厳しく禁じられています。飲むのはもちろんだめですが、料理に使用するのもNGです。理由としてはアルコールを摂取すると、お祈りを忘れたり、怒りっぽくなったり、冷静さを失うからです。通常日本で作られている醤油は発酵するときにアルコールが生成されるので、出来上がった醤油はアルコールが含まれています。ですから醤油はイスラーム教徒のかたは利用できないのです。そんなムスリムの方に向けて作られたのがハラル醤油でアルコールを使用しない独自の発酵法で作られています。そしてハラル認証を受けている醤油もいくつかあります。

日本でのハラールの現状

ハラール認証を受けている日本製品はいくつかあるのですが、日本国内のハラールに対する理解はまだまだ遅れているといわざるを得ません。恐らく多くの国民がハラールという概念すら知らないのではないでしょうか。日本は宗教に対する理解が先進国内では遅れているので、国際理解を広げていくためにも子供のころからの教育が必要でしょう。英語が話せるだけでは国際理解とは言えないのです。イスラム教徒が日本に来る数は年々増えているので、ハラール認証を受けている製品をもっと増やす必要がありますし、ハラールという考えをもっと国民で共有する必要性があります。そしてこれからの日本はムスリムの方が安心して生活できる体制を整える必要があるのです。

大手キッコーマンからもハラール醤油が販売

しかし、日本国内でもハラールの文化は着実に根付いています。ハラル認証の製品も着実に増えているのです。そして大きな流れの第一歩として、大手メーカーであるキッコーマンからハラール醤油が発売されたのです。これは大きな出来事ですし、日本のハラル認証を受け入れる文化の出発点になるかもしれません。キッコーマンのハラル醤油はG20大阪サミット2019でも使用されました。国際的なハラール認証機関であるHFFIAからハラル認証を受けた素晴らしい商品です。アルコール発酵をせずに独自の製法で作っているのです。キッコーマンの技術によって味、香りなどは通常の醤油と変わらないクオリティを保っています。皆さんもぜひ試してみてください。

ハラール醤油の人気おすすめランキングTOP5

さて、ハラール醤油は日本ではすでにキッコーマンのほかにも何品か発売されています。しかし、多すぎてどのハラール醤油を買ったらいいのかわかりませんよね。そこで今回は特に人気で評判の高いハラール醤油を5つご紹介したいと思います。おすすめのハラール醤油を5つ厳選いたしましたのでぜひご参考になさってください。

5位.サンビシ しょうゆ ローカルハラル認定品

まずはサンビシのローカルハラル認定醤油です。日本の実情に応じたローカルハラルを認定されている醤油です。本社工場ではハラルとノンハラルの混合を防ぐ仕組みを確立し、維持していると認定されています。大豆と小麦を使用しているのでアレルギーの方はご注意ください。2本で994円というのもお買い得ですね。保存料として安息香酸ナトリウムを使用しています。ちなみに原材料の脱脂加工大豆は遺伝子組み換えではありません。


サンビシ しょうゆ ローカルハラル認定品 1000ml×2本

4位.ちば醤油 ハラール 濃口しょうゆ

続いてはちば醤油のハラール濃い口醤油です。1本648円です。日本製醤油の製造において、ハラールの認証を取得、ハラール醤油の販売を開始したそうです。容量は1000ミリリットルです。賞味期限は製造日より18か月です。重量は1100グラムです。常温保管がOKで、食べた人曰く美味しいとのことです。レビューでは星5つです。満点ということです。よっぽど美味しかったんでしょう。皆さんも試してみたらいかがでしょうか?

3位.丸十大屋 ハラール認証商品 だししょうゆ

次は丸十大屋のハラール認証商品だし醤油です。150ミリリットルで1059円です。カツオ削り節からとったダシと本醸造醤油を合わせたまろやかな風味のだししょゆです。大豆や小麦を含んでいるのでアレルギーの方はご注意ください。醤油の代わりに使用できます。保存料としてソルビン酸Kが含まれています。産地は山形県です。煮物などに使用しても非常に合います。ぜひ試してみてください。イスラムの方でなくても美味しくいただけます。


ハラール認証商品 だし醤油 150ml

2位.ヤマサ 業務用しょうゆHL

続いてはヤマサ業務用醤油HLです。1800ミリリットルで675円と格安です。IFANCAからハラール認証を受けた、本醸造のこいくちしょうゆです。香り、味、色のバランスがいいので、幅広いお料理にお使いいただくことができます。(保存料添加製品)普通の醤油として問題なく使用できます。大豆、小麦を原材料で使用しています。安息香酸Naを保存料で使用しています。重量は2キロほどあります。重いのでご注意ください。

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1位.キッコーマン食品 ハラールしょうゆ

第一位はキッコーマンのハラール醤油です。キッコーマンの独自の技術によって、普通の濃い口しょうゆに近い色、味、香りを実現しています。通常の醤油として使用できます。マレーシアJAKIMをはじめ、各国の認証機関と相互認証を有する国際的なハラール認証機関であるオランダのHFFIAからハラール認証を受けていて、原料に小麦を使用していないのでグルテンフリーしょうゆとしても使うことができます。原材料に遺伝子組み換えでない大豆を使用しています。

まとめ

イスラム社会ではアルコールは固く禁じられているので、醸造の途中でアルコールを産出する醤油はムスリムの方には使用できません。しかし、日本でもキッコーマンを始め、様々な企業がハラール認証の醤油を販売しています。日本はハラールの認知度などでは遅れているのですが、着実に前進しているともいえるでしょう。今後もハラール醤油が世間に広まればイスラム社会への理解も深まり、真の国際交流が深まるのではないでしょうか。

プロフィール

松田 千波(Chinami Matsuda)管理栄養士ブロガー兼ライター
管理栄養士として委託会社での病院勤務、障がい者施設経験を持つ。心理学、がんの栄養学、栄養士の働き方についてSNSとブログで発信中。

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