大豆ミートとは?メリットや使い方、おすすめの種類を紹介!

大豆ミートとは?

まずは、大豆ミートとはどんな食べ物なのかご紹介します。大豆はもともと「畑の肉」と呼ばれているように、たんぱく質が豊富な食品として知られています。大豆ミートとは、そんな大豆を原料とした加工食品です。大豆の油分を搾油して作られています。大豆ミートは別名「ソイミート」、「ベジミート」とも呼ばれ、肉に似た食感でありながらカロリーは1/2~1/4、低脂質で高たんぱく質です。肉の代わりとして使うことができるので、ダイエット中の方におすすめです。「食べずに痩せる」のではなく、「おいしく食べて減量を目指す」ダイエット方法として注目されており、大豆ミートを使ったレシピ本も発売されています。また、動物性食品を摂取しないヴィーガンの方にも人気の食品です。

大豆ミートに含まれる栄養と体にもたらす6つのメリット

味も食感も肉に近い大豆ミートですが、実は栄養素でも肉に引けを取らない食品なのです。大豆ミートにはたんぱく質はもちろんのこと、食物繊維やビタミン、ミネラル、そして大豆特有の大豆イソフラボンといった多くの栄養素が含まれています。それらの栄養素は私たちの体にどんな効果をもたらすのでしょうか。次項から順に解説していきます。

①高たんぱく質だから、体が引き締まる!

大豆ミートに含まれるたんぱく質は、たんぱく質を構成するアミノ酸のバランスが良い、良質なたんぱく質と言えます。ヒトの体の14~17%はたんぱく質でできていることからも分かるように、大変重要な栄養素です。たんぱく質はエネルギー源であるとともに筋肉の材料でもあり、基礎代謝の向上や維持に欠かせません。基礎代謝とは何もしなくても代謝されていくエネルギーのことで、この機能が向上すると「痩せやすい体質になる」ことに繋がります。痩せやすい体質になると、脂肪の燃焼を促すことができるので、引き締まった体づくりを目指すことができます。

②食物繊維が豊富だから、便秘解消にも!

大豆ミートには、食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維には、血糖値を低下させる作用や、LDLコレステロールを低下させる作用などがあります。生活習慣病の予防との関連も深く、心筋梗塞や糖尿病の発症リスクを低下させてくれます。たくさんの健康効果の中でも、食物繊維には便秘解消の効果があるということは一般的にも広く知られているでしょう。食物繊維はヒトがもつ消化酵素では消化されず、水を吸収すると膨潤して便の重量を増加させて排便を促進してくれます。よく例になるキャベツの食物繊維量は、キャベツ100g当たり1.8g。これに対して大豆ミートには、大豆ミートは商品にもよりますが100g当たり5.3gと、キャベツの約3倍もの食物繊維が含まれています。

③低脂肪で超ヘルシー!

大豆ミートは、大豆の油分を搾油して作られていますので、低脂肪な食品です。脂質と聞くと「太る」といったイメージがある方が多いかと思います。脂質はエネルギー源にもなりますし、細胞やホルモンを作るのに必要な栄養素ですが、摂りすぎてしまうと肥満につながることも確かです。ここで、肉類と大豆ミートの脂質量と比較してみましょう。牛肩ロース100g当たり37.4g、豚バラ肉100g当たり34.6g、鶏モモ肉100g当たり14.0gであるのに対し、大豆ミートは商品にもよりますが100g当たり0.7~0.9gと、低脂質で知られる鶏肉の14分の1以下なのです。非常に少ないのがわかりますね。このように大豆ミートは低脂質でヘルシーな食品です。

④大豆イソフラボンは肌荒れや冷え性に効果あり!

大豆イソフラボンは、大豆特有の栄養素です。大豆イソフラボンは女性ホルモンのひとつであるエストロゲンと似た組成をしており、働きもよく似ています。エストロゲンが不足すると肌荒れの原因になります。エストロゲンとよく似た大豆イソフラボンを摂取することで肌を健やかに保ち、肌荒れの改善効果が期待できます。また、血流改善作用もあるので冷え性にも効果があります。特に女性は閉経後、エストロゲンの分泌量が減少してしまいますので、大豆イソフラボンを摂取することで肌荒れや冷え性対策になります。
同じ大豆製品であるおからには100g当たり10.5mgの大豆イソフラボンが含まれていますが、大豆ミートには100g当たり40~50mg含まれており、これはおからの約5倍になります。

⑤ビタミンが豊富だから、疲労回復に!

大豆ミートにはビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群は、エネルギーを作り出したりホルモンを作ったりといった代謝を行うのに必要な酵素の働きを円滑に進めるために「補酵素」としての役割を持っています。このビタミンB群を充分に摂取することで疲労回復効果が期待できます。ビタミンB群は水に溶けやすい「水溶性ビタミン」の一種であり、体内に蓄積しておくことが難しい栄養素です。つまり、意識して摂取する必要があります。大豆ミートにはビタミンB群の他、ビタミンEも含まれています。ビタミンEには「抗酸化作用」という働きがあり、アンチエイジングやがん予防、動脈硬化予防といった効果が期待できます。

⑥ミネラルが豊富だから、体の調子がよくなる!

大豆ミートにはカルシウム、カリウム、鉄といったミネラルも豊富に含まれています。これらの栄養素は体の調子を整えてくれます。具体的には、カルシウムは骨を作るのに重要な栄養素であることは広く知られていますが、それだけでなく筋肉の収縮や神経伝達を円滑に行うのに必要な栄養素です。カリウムは体内の塩分を排出し、体内水分量を調節する働きがあります。さらにカルシウムと同様に、筋肉の収縮や神経伝達に重要です。鉄はほうれん草や小松菜と同じくらい含まれています。鉄はビタミンCと一緒に摂取することで吸収率が高まります。赤ピーマンや黄ピーマン、ブロッコリーなどのビタミンCが豊富な野菜とともに調理するのがおすすめです。

大豆ミートの種類と使い方

大豆ミートにはレトルトタイプと乾燥タイプがあります。レトルトタイプは湯戻しや水切りなしでそのまま調理することができます。乾燥タイプはたっぷりの水とともに鍋に入れ、5~10分茹で戻し、水洗いをして水気をよく絞ってから調理します。乾燥タイプを戻さずにカレーや肉じゃがなど煮込み料理に使う方法もありますが、戻して水洗いした場合よりも大豆の匂いが残りますので、お好みに合わせて選択してください。レトルトタイプ、乾燥タイプともにブロック、フィレ、ミンチなど種類があります。幅広いレシピに対応できますので是非様々なレシピに挑戦してみてください。

大豆ミートの人気おすすめ10選

大豆ミートの人気おすすめ10選をご紹介します。

マルコメ 大豆ラボ 大豆のお肉【大豆ミート】 乾燥ミンチ

麻婆豆腐やミートソース、ドライカレーなど比較的濃い味付けのひき肉料理に使用すれば、知らされずに食べると肉にそっくりで違和感がないという声も多い商品です。溶かしたチョコに混ぜて冷やし固め、シリアルバー風にして食べていたり、実際に数か月肉と置き換えをして減量に成功したりという方もいるようです。マルコメのホームページにレシピが豊富に掲載されています。戻さずにそのまま調理するというレシピが中心になっていますので、手軽に取り入れてみたい方にはおすすめと言えます。チャック付き袋ですので、使いたい分だけ使えるというのも魅力的です。

まめやのお肉(大豆ミート)ブロックタイプ

ブロックタイプということで唐揚げにする方が多く、大豆の香りはするもののジューシーで食感は肉にそっくりという評価が見られます。オリーブオイルでカリッと炒めたり、酢豚にしたりして食べているという声もあります。説明書きにはしっかりと湯戻しすると記載がありますが水で戻して1つずつ絞ってから調理している方もいるようです。原料には大豆の他植物性たんぱく質をつなぎとして使用することで崩れにくく仕上げられており、1kg単位で販売されていることから、経済的にもお得な商品です。

キューピー サラダクラブ 大豆ミートミックス(4種豆と麦とキヌア入り)

この商品のポイントは何と言っても、大豆ミートだけでなくあずきやえんどう豆などの豆や麦、スーパーフードとしても注目されているキヌアが入っていることです。加熱密封包装の商品ですので開封してそのままサラダやスープのトッピングに使うことができます。豆や穀物も軟らかい食感で、大豆ミート自体はそぼろ状なのでキーマカレーに使ったり、ツナのような感覚でサラダにボリュームをもたせるのに使ったりしている方が多いようです。大豆ミートのひき肉そっくりの食感に豆と穀物の食感もプラスされていておいしいという声が上がっています。この大豆ミートミックスには10種ミックスや3種の麦ミックス等のシリーズがありますのでそちらもチェックしてみてくださいね。

nichie 大豆ミート 低脂肪 高たんぱく ミンチタイプ

昭和53年創業の老舗メーカーから販売されている大豆ミートです。使用している大豆の原産国はアメリカですが、非遺伝子組み換えであり、安心の国内製造商品です。大豆をまるごと使用したミンチタイプの大豆ミートです。乾燥タイプですので水戻ししたり湯戻ししたりして使用している方が多いです。比較的粒が小さいので使い勝手がよい、鶏ガラスープで戻して調理すると大豆の匂いが薄れておいしいという声もあります。ミンチタイプの他にブロックタイプや「牛肉のような食べごたえ」というビーフタイプもあります。

大豆ミート ミンチ 900g 国内製造品 畑のお肉 大豆肉 大豆のお肉 べジミート とも呼ばれる 大豆たんぱく ソイミート nichie ニチエー RSL

価格:1,080円

NICHIGA 大豆ミート ブロックタイプ

非遺伝子組み換え大豆を使用している国内製造商品です。基準が設定されていない農薬等が一定量以上含まれる食品の流通を原則禁止するという「ポジティブリスト制」に適合していることが保証されている、残留農薬に対しても安心な商品です。食べごたえのあるブロックタイプですので、唐揚げやカレーにしている方が多いです。乾燥タイプで、説明書きには湯戻しするよう記載があります。内容量も80g、300g、700g、1.2㎏と豊富なラインナップで販売されています。他にも粗挽きミンチやフィレタイプもありますので、幅広い料理に使えそうです。

オーサワの国内産大豆ミート バラ肉風

中華だしや野菜ブイヨン、めんつゆ、豆乳マヨなどの調味料も販売している食品メーカーが作った、国産大豆100%の大豆ミートです。乾燥タイプですので湯戻しして下味をつけてから調理するのがおすすめです。国産大豆ということで安心して子どもにも食べさせられると人気がある商品です。原料や体質改善のために使用しているという声が上がっています。バラ肉風ということでフィレタイプに近い大きさですので、揚げ物、煮物、炒め物等幅広く使えるのもうれしいポイントです。

オーサワの国内産大豆ミート(バラ肉風) 80g★無添加★6個までコンパクト便可★オーサワジャパン

価格:464円

畑から生まれた大豆ミート 粒タイプ

大豆ミート専門市場から販売されている、乾燥タイプの大豆ミートです。非遺伝子組み換え大豆を使用しています。硬すぎず程よい食感と粒感が評判の商品です。「様々なメーカーの大豆ミートを試しているけれど、一番肉感がリアル!」という声もある程です。湯に浸して2分で使えるという手軽さも時短に繋がり、人気の理由の一つです。麻婆豆腐やハンバーグ、ドライカレーといった料理にはもちろん、カップ麺に入れたり春雨スープに入れたりして食べているという声もあります。

ナカダイ 肉らしい豆な嫁

ユニークなネーミングのこちらの商品は、「鶏肉のような食感」として販売されている大豆ミート。鶏肉が苦手な方が唐揚げ粉を使って唐揚げにしたところ家族も気が付かずに食べてくれたという声があります。乾燥タイプですので戻してから使用しますが、スポンジに吸わせるようにしっかりと下味をつけてから調理すると大豆の匂いも気にならないと評判です。「豚肉のような食感」として肉らしい豆な姑、「牛肉のような食感」として肉らしい豆な親父も販売されているので、料理によって使い分けもできそうです。

かるなぁ 大豆まるごとミート(スライスタイプ)

国産丸大豆100%、小麦グルテンなどのつなぎは一切使わずに作られた大豆ミートです。乾燥タイプの商品で、スライスになっているので生姜焼きに最適との声が上がっています。湯戻し5分で芯まで戻ったら調理することができます。焼き肉のたれで炒めれば焼き肉風に、2枚ほど重ねて揚げればとんかつ風に、さらに野菜などを巻いて肉巻き風にもアレンジすることができます。手羽先タイプも販売されており、こちらは鶏肉のような食感が楽しめます。

KaRuNa(かるなぁ) 大豆まるごとミート スライスタイプ 80g×3個セット【送料無料】

価格:2,106円

SOY FILLET ソイフィレ 大豆ミート

大豆100%、乾燥タイプでフィレ状の大豆ミートです。湯戻し5分で調理することができます。内容量1㎏で販売されています。歯ごたえがあり、揚げ物にぴったりという声が上がっています。時間があるときに多めに戻しておき、すぐに使えるようにしておくという方もいます。竜田揚げにして甘辛いたれに絡めて食べるとおいしいそうです。お好みのたれに漬け込んで、炒め物や丼にも使えそうです。他に、ミートボールのようになる「ソイボール」、ひき肉の代わりに使える「ソイミンチ」も販売されていますのでチェックしてみてください。

大豆ミート ボタニカルソイミートフィレタイプ(国内製造品) 300g 【送料無料】 非遺伝子組換 タンパク質約50% ビーガン ベジタリアン sdgs ダイエット畑のお肉 大豆肉

価格:1,000円

まとめ

大豆を原料として作られる大豆ミートは、高たんぱく質で低脂肪なヘルシー食品。食物繊維やビタミン、ミネラルも豊富で大豆特有の栄養素、大豆イソフラボンも含まれています。大豆ミートを肉と置き換えることで体が引き締めながらダイエット効果が期待できます。悩んでいる方も多い、便秘や冷え性を解消することも期待され、疲労回復も助けてくれます。大豆ミートは1種類ではなく、様々な食品メーカーから販売されています。使いたい料理や商品の特性を考えて選択していただければと思います。

プロフィール

山﨑 麻未(Asami Yamasaki)管理栄養士
病院管理栄養士を7年間経験後、妊娠を機に退職。現在はオンラインの特定保健指導やレシピ作成を中心に業務を行っている。子供ができてからは、食の安全性や機能性をより考えるようになり「1食1食丁寧に」を心がけている。

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