ヴァンナチュール(自然派ワイン)を美味しく飲むためのすすめ

最近ワイン売り場や飲食店で、「ヴァンナチュール」「ピオワイン」「有機ワイン」という言葉をよく見かけませんか?これらは製造方法の違いを表す言葉で、世界的にヴァンナチュールが流行中です。今やワインは色や産地だけでなく、製法にも注目される時代なんですね。

自分で飲んでもよし、プレゼントにしても喜ばれるヴァンナチュールのワイン。一体どのような製法のワインなのか、詳しく紹介していきます!

ヴァンナチュール(自然派ワイン)ってなに?

ヴァンナチュール(Vin nature)とはフランス語で、「自然派ワイン」という意味の言葉です。製造方法に明確な定義はありませんが、可能な限り自然に近い方法でブドウを栽培・収穫し、自然に存在しない添加物は入れずに製造されたワインのことをいいます。

「有機ワイン」は栽培と製造で化学肥料や添加物を使用しない、製造基準があるワインです。「ヴァンナチュール」は、基準はないですが有機ワインと同じように作られ、機械を使わずに手で収穫するなど、より手間暇かけて作られるという点で違います。

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「ピオワイン」はフランス語でバイオという意味の「ピオ」と、英語のワインが合わさった造語で「有機ワイン」と同じ意味です。日本以外では使わないようにしてくださいね。

ヴァンナチュールを美味しく飲むために

添加剤を使わず自然な方法で製造されるヴァンナチュールには、おいしく飲むためのコツが存在します。簡単なものばかりなので、ぜひやってみてください!

温度、湿度管理

ワインは温度や湿度の影響を受けやすい繊細なお酒なので、最低でも15℃以下で湿度60%以上の場所で保管するのが理想です。温度によって味わいや風味が変わり、湿度が低いと栓をしているコルクが縮んで、空気が入ってワインが酸化してしまいます。

酸化したワインは味に深みがなくなり、どんなにいいワインでもおいしくなくなってしまうので、いい保管場所がない人は冷蔵庫でしっかり保管してください。

安定させる期間

ワインは繊細なお酒なので、お店で買ってから家に着くまでの揺れで、ダメージを受けてしまいます。味が変化するうえ、その状態で飲むとワインの底にある沈殿物がグラスに入ってしまうので、風味・色味のすべてが悪くなります。

とくにヴァンナチュールは製造工程でろ過をしないので、沈殿物が多く、他のワインよりも味への影響が大きいです。飲みたい気持ちをぐっとこらえ、購入から2~3日は静かに寝かせておきましょう。

作り手の想いを知る

ヴァンナチュールは明確な基準がないからこそ、作り手の想いと個性が強く感じられるワインです。ブドウの栽培方法1つとっても様々なエピソードがあります。

・甘さを強く感じてほしいから、毎日1房1房確認して完熟で収穫する。
・ブドウの味が一番深くなるように、少量栽培にして売るよりも味を極める。

などなど。ヴァンナチュール生産者は、こだわりの強い職人なので、その想いを知るのもまた楽しみ方の1つです。

味の当たり外れも楽しむ

ヴァンナチュールは農薬や化学肥料、添加剤を使用しないので、その年のブドウの出来が味に反映されます。日照時間、土地の栄養状態、虫の被害、生産者の試行錯誤など、たくさんの要素が絡み合ってブドウができるので、昨年の方がおいしかったということもあります。

しかし、均一な味に調えたワインとはまた違い、「今年はこういう年だったからね~」と思い出話に花を咲かせながら味わうのも、大人な楽しみ方です。

お供のチーズもあると最高

お供に熟成されたナチュラルチーズはいかがですか?ナチュラルチーズはモッツァレラ・カマンベール・ブルーチーズなど、風味の強いものが多く、熟成されたものはその風味をより感じられます。

ワインとチーズ両方の風味を生かすため、スライスしてそのまま食べるのが一番おすすめです。ナチュラルチーズは好みが分かれるものなので、苦手な人はモッツァレラチーズとトマトのカプレーゼなんてどうでしょうか。

ヴァンナチュールはどこで購入できる?

「挑戦したいけど、どこで買えばいいの?」という人に向けて、おすすめの購入場所とメリットデメリットを紹介します!

ネット通販

楽天市場やヤフーショッピング、Amazonなど、みなさんが日常で使っているネット通販でも購入できます。使い慣れたサイトなら簡単に安心して購入できるので、ワイン初心者でも挑戦しやすいですよね。


Amazonで購入できる「ヴァンナチュール」


楽天で購入できる「ヴァンナチュール」

デメリットは、味などは自分で評判を調べないといけないことと、調べた結果と違う味のものを購入してしまうかもしれないことです。それも楽しめるようなら、お手軽なネット通販をおすすめします。

ワイン専門店

ワイン初心者なら店員さんに聞くのが一番です。自分の好きな味、予算などを伝えると候補を教えてくれるはずです。ワイン好きの人もたくさんの種類から選べるので、ワイン専門店に通っている人もいるんじゃないでしょうか。

デメリットとしては、ワイン専門店が気軽に行ける距離にない人もいることです。今はワイン専門店のネット通販もあるので、お問い合わせをしてからネット通販で購入してもいいと思います。

ソムリエと仲良くなる

最近では趣味でソムリエの資格を取っている人もいるくらい、ワインの人気がすごいです。そういう方は、スーパーやコンビニで売っているワインにも精通しているので、安くておいしいワインをよく知っています。

今年のボジョレーヌーボーの出来や解禁日など、日本で楽しみにされているワインの情報も、いち早く教えてもらえるかもしれません。

海外旅行時

ヴァンナチュールが盛んな国といえば、ワインの本場でもあるヨーロッパです。観光スポットのワイン試飲場などで、楽しんで自分に合うワインを選べます。

気に入ったワインを日本に送る場合、大体1本あたり2,000円の運賃がかかります。機内持ち込みの場合は、760mlのお酒3本以上で免税されなくなるほか、何本購入しても酒類の申告用紙を空港に提出する必要があるので忘れずに。


国内海外問わずどこでもスイッチを入れるだけで簡単に使える便利なWifi。
普段使いはもちろん引っ越し先や、海外旅行・出張におすすめです。

正しい知識をつけてヴァンナチュールを楽しもう

ヴァンナチュールはブドウの栽培方法からワインの製造まで、生産者がこだわって作ったワインです。自然に近い方法で作られているからこその味・風味などを楽しみ、その年によっての変化も思い出話とともに味わえる大人なワインになっています。

それぞれのワインに込められた想いを知り、ナチュラルチーズをお供に、おいしく飲むコツを実践してもらえれば、最高のヴァンナチュールを楽しんでもらえるはずです。

プロフィール

松田 千波(Chinami Matsuda)管理栄養士ブロガー兼ライター
管理栄養士として委託会社での病院勤務、障がい者施設経験を持つ。心理学、がんの栄養学、栄養士の働き方についてSNSとブログで発信中。

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