ぷらーと

2024.05.06 / 最終更新日：2024.05.06

プロフィール

澤村かおり（Kaori Sawamura）栄養士: 短期大学にて栄養士取得後、食品メーカーに就職。
主に惣菜類の開発を担当しました。総菜パンの開発や、レストランメニューのご提案、製造ラインの新規立ち上げなどに関わった経験があります。担当したものとして、トマトソースのフィリング、ハンバーグやメンチカツ、レストラン向けのスープなど、様々なジャンルのメニューを商品化してきました。
結婚を期に退職。現在は２人の子供を育てる母です。
昔から食べることが大好きで、会社員時代は市場調査の一環で様々なお店に足を運びました。
現在も美味しそうなお店があれば必ずチェックするようにしています。商品開発で培った味覚には自信ありです。
美味しく、楽しくをモットーに沢山のお店の情報をご提供してまいります！

選りすぐりの食材と調味料を使用し、とことんこだわったお野菜料理専門店

多摩都市モノレールから徒歩7分、住宅街の中にひっそりと佇む一軒家が今回ご紹介する「ぷらーと」さんです。小ぶりな看板と手書きの黒板メニューに温かみを感じる、知る人ぞ知る名店です。

味のある小ぶりな看板

手書きの黒板メニュー

ただいまと言いたくなるどこか懐かしい雰囲気の店内

植栽鮮やかな道を抜けてお庭から店内に入ります。靴を脱いで店内に入ると、自分の実家に帰ってきたかのような懐かしく、リラックスできる空間が広がっていました。店主の旦那様が建築家で、16年前にお2人でフルリノベーションされたそうです。

お座敷席に座った時、窓の位置が丁度外を眺められる高さで、お客様の目線に合わせた設計になっています。他にも、元々収納があった場所をぶち抜いて広い空間にされていて、自分達の手でお店を作りを大切にされているのが伝わります。

照明が素敵だなぁと思っていたらなんとカゴなんですよ！と店主の小須田さん。ハイセンスすぎて、お恥ずかしながら私は言われるまで気がつきませんでした… 素敵すぎます。

おしゃれな照明。よく見るとカゴです！

椅子の座席はカウンター席、2人掛けのお席が2席、3人掛けのお席が1席、4人掛けのお席が1席、お座敷は4人掛けが1席です。お天気が良い日はテラス席も気持ちよさそうです。

店内内観

お座敷席

テラス席

お座敷の横にはレトロで可愛いおもちゃもありました。小さなお子様がいても安心です。

昔懐かしいおもちゃ。万華鏡などがありました。

営業日は水・木・日曜日、ランチのみの営業です。

無添加、無農薬の厳選された食材と調味料、動物性のものを一切使わないこだわり

お食事のメニューは「今週のワンプレート」のみで、毎週メニューが変わります。忙しい中、飽きない工夫もされているので毎週来ても楽しめます。実際に毎週来られるお客様もいらっしゃるそうで、常連のお客様に長く愛される理由の一つだと思いました。

取材時のメニューはこちら。

お食事メニュー

ワンプレートの他にはドリンクとデザートがあります。お料理を待っている間に可愛らしい箸置きを選べます。店主のコレクションだそうで、見ているだけでほっこりします。

箸置きのコレクション

今週のワンプレート（取材時）

ワンプレートにはお野菜がふんだんに使われていて、何から食べようか迷う位わくわくしました。

「さつま芋のコロッケ」はざっくざくの衣で、素材本来の甘みがあります。中に入っているクルミがアクセントになって、食感の変化も楽しめました。衣には卵など動物性のものは使わず、粉と水だけで食感の良い衣に仕上げているそうです。揚げ油にもこだわり、1番搾りの菜種油を使用することで、カラッとした癖のない衣になります。

「キャベツのガーリックピクルス」は、ガーリック風味がしっかりと効いているのでピクルスでご飯が進みます！

「ごぼうとこんにゃくの味噌煮」のごぼうは、パリッとしているのに固さを感じることなく、絶妙な火の通り方でお子様でも美味しく食べられそうです。

「長芋でのり塩フライ」は、長芋と青のりの相性が抜群でサクッとした食感と磯の香りがたまりません。

「大根のポタージュ」は冷製ポタージュでした。大根独特の癖がなく、さらりとした口当たりで非常に飲みやすかったです。動物性のものを使用していないのにコクと旨味がたっぷり詰まっていました。

色鮮やかな「グリーンサラダ」はドレッシングまで手作り。今回はすりおろした人参がドレッシングになっています。キャベツの芯をすりおろしてドレッシングにすることもあるのだそうです。捨ててしまう部分も余す所なく使うのがぷらーとさんの凄い点です。本当に廃棄が出るときは、コンポストに入れて肥料にします。とことんエコで地球に優しい取り組みもされています。

「酵素玄米ご飯」で使用している玄米は、特定の農家さんからお取り寄せしているものを使用。その農家さんはアイガモ農法をされていて、農薬に頼らない安心安全なお米作りをしています。

具材たっぷりの「味噌汁」は大きめにカットされた野菜が数種類入っています。使用されている味噌は国内産はだか麦100%の麦麹。癖がないあっさりとした風味と上品な香味の純正麦味噌です。

どれもこれもこだわりが詰まったワンプレートで、雑味がなく素直に身体に入ってきてくれました。

「ぷらーと製オーガニック酵素ジュース」はおすすめの青柚子をいただきました。

青柚子の酵素ジュース

黄色い柚子の味と違い、スッキリとした甘みとキリッとした苦味が特徴で非常に爽やかなジュースでした。
他にも旬の果物を使ったドリンクが数種類あります。

食後にはマーマレードのケーキをいただきました。

ママーマレードケーキ

たっぷりと詰まったマーマレードの見た目から『ガツンとマーマレードの風味がくるのかな？』と思いきや、オレンジ特有の苦みもほとんど感じることなく、爽やかな風味で甘さも丁度よく非常に食べやすかったです。動物性のものを使っていないとは思えないほどしっとりとコクのあるまろやかな味でした。ふわふわと言うよりどっしりとした食感なので、紅茶と一緒に少しずつゆっくり味わえる満足感もあります。

ハーブティーがお好きな方はこちらもオススメです。

疲労回復・美肌ブレンド

ハーブティーメニュー

巷でよく身体によい、と謳っているようなハーブティーは癖が強いイメージでしたが、ぷらーとさんのハーブティーはしっかりとハーブの香りが楽しめます。そのうえ癖がなく、食べ合わせるメニューを選ばない飲みやすさです。

選んだのは疲労回復・美肌ブレンドで、1番人気の味だそうです。効能が魅力的でついつい選んでしまいましたが、美味しさも折り紙付きです。

またお話ししたくなる店主のお人柄や、取り組み。

店主の小須田さんは御年76歳。76歳とは思えない程毎日多忙な時間を過ごしているのに大変お元気で、行動力と探求心あり、多才でありながら可愛らしいお人柄がとても魅力的です。普段のお食事がいかに大事か思い知らされます。

水、木、日曜日はぷらーとさんの営業、精神保健福祉士の資格をお持ちで週2回、2カ所の病院で作業所や革工芸のボランティアをされているそうです。なんと自身のお休みは月2日しかないそうです！とてもタフです…

多才な小須田さんですが、ぷらーとはみなさんの協力なくしては成り立たなかったとお話しして下さいました。店内にはたくさんの絵やお写真が飾られていて、様々な方がお店に関わってできているのだなと感じ取れます。

お店をリノベーションするときのお写真や、絵が飾られています。

2階ではワークショップやアトリエなど、色々な用途で使用できるフリースペースがあります。そちらでは不定期で様々なイベントが行われていて新しい自分や人との出会いが生まれます。

ワークショップのお知らせ

ぜひ一度足をお運びください。

「ぷらーと」店舗基本情報

店名	ぷらーと
TEL	042-566-5256
所在地	東京都東大和市立野1-949-13
営業時間	11:30~15:30
定休日	月、火、土曜日
予算	280~1500
支払い	現金、PayPay、楽天Payのみ
駐車場	なし
対応言語	日本語
事前予約	可
料理説明	こだわりの野菜と調味料を使った、からだよろこぶダイニング
備考	パーティー可（8名以上、2週間前までに要予約）
公式