野菜の魅力が引き出された創作料理を駅近の隠れ家で
東京・大森にある『活菜や ちまき』は旬のお野菜と自家製果汁ドリンクが楽しめる『お野菜メインの創作料理専門店』です。ちまきは2014年、お野菜本来のおいしさを引き出し、お客様にお腹いっぱい食べてほしいという思いで店主の千万樹(ちまき)さんが地元・大森でオープンしました。隠れ家のようなこじんまりとしたお店には、おいしい旬の野菜料理を目当てに連日多くのファンが来店します。20席の店内は明るく清潔で女性一人でも入りやすい雰囲気です。
主なメニューは野菜でつくる創作和食で、出汁も野菜からとられています。野菜の力でしっかりとした味わいが引き出された数々のお料理に、皆さんはきっと驚かれるでしょう。まず席に着くとドリンクメニューの案内から始まります。ビールや日本酒以外に自家製の果汁ベース飲料も人気です。果汁ドリンクはアルコール0のものもあるためお酒を飲まない方も楽しめます。(自家製果汁ドリンクは白砂糖を使用しているため白砂糖を制限されている方はお店の方に確認してください。)ドリンクに続くお料理に関する案内では、使われているお野菜や調理法などの説明が丁寧に受けられます。その際に質問をすれば使っている食材を教えてもらえるため、どのメニューがベジタリアン対応・ヴィーガン対応なのかについても確認し安心してメニューを選ぶことができます。
毎シーズン通いたくなる旬のお野菜を使った独創的なお料理たち
お店の看板メニューは『芋菜(ポテト)サラダ』『和風具羅堪(グラタン)』『担担麺』。これらの看板メニュー全ては動物由来の食材が使われていません。また看板メニューを含めて全てのメニューは季節ごとにお野菜の旬に合わせて使われる食材が変わります。同じメニューを注文しても毎回異なる内容を楽しむことができ、いつ食べても新しい発見があります。
お野菜好きの店主は昔から外食に行く度、お野菜は肉や魚のメイン料理の脇役になっていてお野菜を美味しく食べることにフォーカスしていない事を悲しく感じていました。『もっとお野菜をおいしく食べてほしい、お野菜が好きではない人もお野菜本来のポテンシャルを発揮させる調理をすればお野菜のおいしさに気づきお野菜が好きになるはず!』とちまきを開店。店長の興平(こうへい)さんとこれまで数多くの独創的なメニューを開発してきました。メニュー表での表現やお料理の仕方の隅々にまで、野菜愛を感じさせられることでしょう。ご自身たちを料理人ではなく『お野菜料理研究家』と呼ぶほど、ちまきの料理は野菜本来の味を引き出し、さらにユニークで見た目でも楽しめます。使われている食材は店主が食べて気に入った野菜を各地の農家さんと契約し直送してもらったり、市場で吟味したりして仕入れられています。またお米はご縁があり繋がった奈良の無農薬米「ひのひかり」が使われています。〆のご飯メニューも美味しいので、〆の前にお腹いっぱいになりすぎないように注意してくださいね。
ゆっくり食事を楽しめるコース注文もおすすめ(コースは4名以上)
メニューは旬の素材が目白押しで迷ってしまうので、特に初めての方はコースで注文されてみてはいかがでしょうか。看板メニューのポテトサラダ・具羅堪(グラタン)・担担麺と季節のお野菜料理を網羅したコースが4名以上であれば予約可能です。コースならメニュー選びで困らず定番人気メニューを堪能しながら楽しい時間を過ごせます。スタッフは店主を含めた男性トリオで店内を切り盛りしています。人気店で席が埋まってしまうことも多いため、コースに限らず事前に席の予約をしてお店に行かれることをおすすめします。
ニラだけのチジミ。季節のお野菜“だけ”を楽しめます
春は山菜、夏はみずみずしい夏野菜、秋にはキノコや栗、冬には特に味がしっかりした冬野菜など、季節ごとに味わえるお料理が変わりますが、全てのメニューの中での店主のオススメは「キノコのホイル焼き」と「ブロッコリーのサラダ」だそうです。一度足を運ぶだけでは食べきれない魅力的なお料理が豊富に楽しむことができるお店。今はどんなお野菜を使ったお料理が提供されているのか、是非インスタグラムなどでチェックしてお目当てのお料理をお楽しみください。
文:中島麻紀(ナカシマ マキ)