オープンから行列必至の蘭州拉麺店「馬子禄(マーズルー)牛肉面」神保町店
馬子禄(マーズルー)牛肉面は、神保町駅から徒歩2分の場所に位置する都内でも行列必至の蘭州ラーメン店。テレビやメディアで度々取り上げられている有名なお店です。蘭州ラーメンは中国甘粛省蘭州市が発祥と言われている、牛骨や牛肉をじっくりと炊いたスープに手打ちの小麦麺を入れたポピュラーな麺料理です。この周辺の地域にはイスラム教徒の少数民族が多く住んでいて、「清真」という看板をよく見かけます。蘭州ラーメンも清真料理のひとつで、ハラルの食材を使用します。日本では手打ち麺に漢方スープという麺料理はあまり知られていませんが、ここ数年蘭州ラーメンは密かなブームを迎えています。味もあっさりとして食べやすいことから、ラーメン屋にしては珍しく女性ファンが多いのが特徴です。
馬子禄(マーズルー)牛肉面 神保町店
まずお店に入ったら入り口のレジで注文・精算をします。蘭州ラーメンの特徴はなんといっても手打ちの麺。ここも全てオーダーを受けてから、麺を手打ちしています。そのため時間がかかると思いきや、席についた瞬間にラーメンが運ばれてきます。比較的空いている時間帯に行ったせいもあるとは思いますが、特筆すべきはその驚きのスピードです。オーダーが入ってから麺を打って茹でても、カップラーメンが出来上がる3分より断然早い印象です。麺は細麺、平麺、三角麺など9種類あり、麺を引っ張りながらそれぞれの形状に整えていきます。鮮やかな職人技はガラス越しに思わず見入ってしまいます。
味に絶対的な自信、メニューは牛肉面のみ!百年伝統の牛肉薬膳スープ
通常のラーメン屋だと様々な味やサイドメニューがありますが、ここは蘭州牛肉面のみです。あとはトッピングでパクチーや牛肉の追加ができる程度でドリンクメニューもお茶くらいしかありません。それだけ味に自信がある証拠ではないでしょうか。100年の歴史がある秘伝のスープはハラルの国産牛を使用し、スパイスと一緒にじっくりと長時間炊いた身体にやさしい薬膳スープです。透き通った透明なスープはあっさりとしながらも、牛の凝縮されたうま味を感じます。スパイスをブレンドした自家製ラー油にパクチー、葉にんにく、スライスした牛肉と大根がトッピングされています。
蘭州牛肉面 950円とパクチー大盛150円
お店自慢の自家製麺は細麺にすると素麺のようになり、三角麺や極太にすると食べ応えのあるうどんのようにもなり、麺の形状によって食感や味が変わるのが面白いです。麺のボリュームが多いので、早く食べるのが苦手な方は伸びにくい大きめの形を選ぶのもいいかもしれません。パクチーを大盛りにすると、さらにさっぱりとした味わいになります。
細めの平麺
アルコールの提供無し、完全ハラルのハラル認証取得店
馬子禄(マーズルー)牛肉面・神保町店は、日本アジアハラール協会のハラル認証を取得しています。メニューは、ハラルの蘭州牛肉面のみ。アルコールのメニューも一切ありません。入り口のそばにはハラルマークとクレセントレーティング(Crescent Rating)の証書があります。このクレセントレーティングはムスリムツーリズムの調査とハラルの格付けをしていて、‟AAA”という評価は最も優れたハラル対応をしているという意味をもちます。
2020年5月現在、ムスリムの従業員は在籍していますがシェフは中国人でムスリムというわけではありません。オーナーは日本の方で蘭州ラーメンに魅せられ、本場蘭州の馬子禄(マーズルー)で修業を重ねお店をオープンされました。中国政府から認められた店舗が受ける称号「中華老字号(ジョンファ・ラオズハオ)」の認定店でもあるそうです。馬子禄(マーズルー)牛肉面は神保町店と2019年にオープンした東京駅店があります。支払いはカードや電子マネーも使えて便利です。2店舗とも駅から近く、特に東京駅店は駅直結の便利な場所にありますので、是非お立ち寄りください。
クレセントレーティング ‟AAA”