東京の端っこにある小さなペイストリーカフェ
西武新宿線東村山駅から徒歩7分、赤い扉の可愛らしい一軒家が今回ご紹介する『コモンズキッチン』さんです。
店内はこじんまりとしてウッディなやさしい雰囲気。
店内内観
入ってすぐのショーケースにはひとつひとつ手作りされたマフィンが並んでいます。
店内入ってすぐのショーケース。どれにしようか迷います
1階はカウンター席、2階にはテーブル席とお子様連れには嬉しいお座敷の席があります。
2階のお席
店主の河合さんは20代から30代にかけて映画監督をされていたそう。30代の頃、小腸の病気にかかったのをきっかけにグルテンフリーの食生活を心掛けるようになりました。世の中にあるグルテンフリーの製品を色々と食べましたが、食感がパサパサだったり、味気ない感じがあったり、自分の納得のいく食べ物になかなか出会えなかったそうです。その経験をきっかけにグルテンフリーでも美味しいものを自分で作ろうと思い『コモンズキッチン』がスタートすることとなりました。今でも人気NO.1商品の「ケークサレ」、「マフィン」をマルシェで販売。手ごたえを感じたそうです。その後はシェアキッチンをしながら、1人経営でちょうどいい物件を探し、現在の場所にお店を構えることになりました。現在の店舗は2024年8月7日で4年目、当時コロナ禍でできなかったランチ営業、バル、イベントなども行っています。
店内に並んでいる商品は全て手作り。食への探求心は尽きない。
『コモンズキッチン』のこだわりは、白砂糖、小麦粉不使用であること。白砂糖の代わりにてんさいや、きび砂糖を使っています。小麦粉の代わりには米粉やそば粉を使い、小麦アレルギーのある方にも安心して食べられる製品作りをされています。マフィンに使用するジャムやあんこも手作りするこだわりよう。店内にはシロップ漬けの果物の瓶がずらりと並んでいました。
マフィンは1つの生地を分けて使うのではなく、1つの製品に1つの生地を仕込み丁寧に製品を作っています。「ケークサレ」に使用する野菜は店主である河合さんのお父様が無農薬野菜を作っており、四季によって違う顔ぶれの野菜を味わえます。店頭に出す商品は丁寧な製品作り、かつ妥協しない製品を心掛けているそう。食感がパサパサで硬いものはお出ししません。しっとり、ふんわりとした食感を日々研究されています。マフィンだけでなく、ドリンクにも手は抜きません。
こだわりのコーヒーの説明が手書きで書かれています。
コーヒー豆は手選別で不純物の入っていないものを使用しており、アームズ方式を採用しています。店主自ら自家焙煎をするこだわり。コーヒー豆の販売も行っています。ドリンクはアルコール以外テイクアウト可能なのでピクニックなどにお勧めです。
1つ1つ思い入れのあるやさしいおやつ
人気商品3種類をいただきました。1つ目は「有機バナナ&有機チョコチップ」
「有機バナナ&有機チョコチップ」
お子様人気NO.1の製品です。表面にはバナナの断面が顔を出し、チョコチップもふんだんに使用されています。
食べてみると生地がもちもちでバナナが中にもずっしり入っていました。
2つ目は「米粉のケークサレ 季節の彩野菜」
「米粉のケークサレ」
『コモンズキッチン』が始まって以来不動の人気NO.1メニュー。伺った時は夏真っ盛りだったので、トマト、ジャガイモ、ナス、インゲンなど7種類の夏野菜がふんだんに使われていました。表面の生地はカリッとしていていますが、中はしっとり。噛むとじゅわっとトマトを感じます。玉ねぎを生地のベースにすることで自然の甘みを引き出しています。朝食にぴったりの1品です。
3つ目は「そば粉マフィン プレーン」
「そば粉 マフィンプレーン」
表面はつやっとしていて蕎麦の実が散らされています。食感はふんわりとしておりパサつきはありません。後に蕎麦の風味も感じられます。そば粉のマフィンは他にもラズベリーや期間限定で青梅の味もありますが、常連さんは1周回ってプレーンに戻る隠れた人気メニューなんだとか。
「自家焙煎ハンドドリップコーヒー(アイス)」
「自家焙煎ハンドドリップコーヒー(アイス)」
雑味がなく苦みも少ないのでコーヒー初心者には飲みやすいスッキリとした飲み口。不純物を取り除くことで酸化しにくく、時間が経っても美味しくいただけます。
ひとつひとつ丁寧に仕上げたからだにやさしいおやつ。ぜひご賞味ください。