新鮮な食材を優しく丁寧に.自宅で本格フレンチデリを堪能
福井県越前市の住宅街に佇む『entrepôt(アントルポ)』は、フレンチデリのテイクアウト専門店です。大きな倉庫のような外観と、モノトーンのタペストリー看板が目印です。敷地内にはテイストの異なるお洒落な看板が所々に設置されています。

entrepôt外観
『entrepôt』のデリはすべて、『レストランMarPe』のオーナーシェフが調理されています。

レストランMarPe外観
オーナーシェフは数々の有名店で修業した後、『レストランMarPe』をオープンしました。営業日は火・水のみで予約は必須です。オーナーシェフ自ら野菜を栽培し、山の幸を収穫し、海水を汲んで塩を手作りしたりなど、こだわりの食材を厳選しています。その日の食材をベストな形で提供するために、料理はおまかせコースのみ。食物アレルギーは対応してくださいます。

海から作った手作りの塩
料理名は後付け、“本日のフレンチデリ”
『entrepôt』のデリは、『レストランMarPe』と同じ食材を使用し、オーナシェフが当日の食材の状態を見て、相性や調理法を考えながら仕上げています。デリはできあがってから料理名を付けるため、店頭に並ぶまで内容が決まっていないこともあります。
一般的に料理の際は、作る料理を決めてから必要な食材を揃えますが、オーナーシェフは逆の発想でデリを作っています。

本日のフレンチデリ
取材日は4種類のデリが店頭に並んでいました。
1品目「新じゃがと菜の花のエマルジョンソース」。菜の花と炭の香りが新じゃがの甘さを引き立てています。オーナーシェフは『焼き』の工程で、料理に応じてテフロン、ステンレス、鉄、直火を使い分けています。その技術はデリの調理にも活かされています。
2品目「マグロのトマトソース」。生食用のマグロは絶妙な火入れで仕上げられ、手作りの塩がアクセントになっています。メイン料理としても十分なボリュームです。トマトソースには刻んだエノキが入り食感も楽しめます。魚が主役のデリは珍しく、店頭で出会えたらラッキーだそうです。

コースのメイン料理のようなデリ
3品目「にんじんとチキンのラペ」。皮ごと使ったにんじんは甘みが際立ち、栄養も豊富に含まれます。チキンがゴロゴロ入っていて食べ応え抜群です。ほんのり香るバジルが味に程よい締まりを加えています。

ラペはシンプルだけど贅沢な味わいです
4品目「ブロッコリーとネギのホタルイカのソース」。炭の香ばしさに、ブロッコリ-と甘いネギの意外な組み合わせで、クセになるような食感が楽しめます。丁寧にペースト状にしたホタルイカのソースが野菜に絡み、お酒が進む1品です。

ホタルイカを贅沢に使用した旬を感じるデリ
“野菜をたくさん食べたい”の理想すぎる叶え方
オーナーシェフは、調理の際にオイルの使用を極力控えることを意識されています。本来フレンチはオイルを多く使う料理が多いですが、野菜をたっぷり、そして健康的に楽しんでいただけるよう、必要最小限にとどめています。
また、デリはすべて均一価格です。「野菜をたくさん食べたい」と思っても、市販のヘルシーなお惣菜は割高だったり、フレンチ風の野菜料理を家で作るのは手間がかかります。『entrepôt』のデリは「お手頃で健康的・本格的なおいしいデリ」を目指しており、安心して手に取っていただけます。

かわいいパッケージは手土産にもおすすめ
すべてのデリにおいて、基本的に特定原材料8品目は使用していません。パッキング時にクスクス(小麦)が加わりますが、ご希望に応じて除くことも可能です。アレルギー対応が必要な場合は購入時にスタッフへご確認ください。
デリと合わせて楽しんでいただきたいのが、自家製パンの「チャバタ」です。そのままデリと一緒に食べるのはもちろん、お好みのデリを挟んで「チャバタサンド」にするのもおすすめです。卵・乳不使用のため、野菜のデリと組み合わせれば、ベジタリアンの方にもお楽しみいただけます。

チャバタは単品、チャバタサンドどちらでも購入できます
『entrepôt』ではほかにも、オーナーシェフ特製のフレンチソースやジャム、シロップなどを販売しています。
なかでも「シェフの手作りご褒美ジャム」は、原材料に国産檸檬と国産粗糖のみを使用。保存料や香料などは一切加えていません。国産檸檬は時期によって産地や品種が異なるため、その時々の風味の違いをお楽しみいただけます。
『entrepôt』の営業日のうち、デリの販売は木・金・土の3日間限定です(詳細はInstagramでご確認ください)。
通常営業では、ソースやシロップ、ジャムのほか、オーナーシェフ選手としても活動し、プロデュースも手掛けるトレイルランニング関連の商品も取り扱っています。訪れるたびに新たな発見がある『entrepôt』へ、ぜひ一度足を運んでみてください。