ボスボラスハサン(BOSPHORUS HASAN)

ベジタリアン ヴィーガン ハラル ムスリムのオーナー又はシェフがいる ハラル専用キッチンで調理 ハラルの食肉を使用 ハラルの調味料を使用 豚肉不使用

推薦者・監修者

プロフィール

土岐 隆子(Takako Doki)一般社団法人 ハラル・ジャパン協会 事務局 広報・ディレクター

紹介文はコチラ現在は編集の仕事をしていますが、前職は調理師で病院やレストラン、給食業界で長年働いてきました。今思うと、そのときからすでにハラルと繋がっていたのかもしれません。
何十年も昔になりますが一時期、私はあるオークション会場内の食堂で働いていました。その会場に来る人の6割以上は外国人でした。イスラム教徒が多く、会場にモスクのようなお祈りスペースもあり肉がハラルかどうか、何の肉かなどをよく聞かれたのを覚えています。ある時期になると食堂がお祭りのように賑やかになります。隣で営業しているインド料理屋がビリヤニーやカレー、甘い飲み物を豪快に無料で来る人たち全員に振る舞うのです。食堂には真っ赤なターバンを巻いた人やガラベーヤや民族衣装を着た外国人が100人以上集まり、みんなが同じテーブルを囲いとても楽しいひと時を過ごしました。今考えてみると、あれは断食明けのイフタールで、みんなで分かち合う意味も理解できますがその当時はハラルやイスラム教についても無知で真剣に対応を考えることもありませんでした。彼らはその食堂のなかにあるインド人が作るカレーばかり食べていました。ハラルを勉強するにつれ「和食が食べたかったのに、食べることができなかったんだ。」ということに気づき、できることがあったのに何もしなかった当時を今更後悔しています。
豚が入っていなければ!小麦やそばが入っていなければ!これなら食べられるのに…「食の不自由」と言っても人それぞれ違うと思うのです。
だからこそその背景にある文化や宗教・ライフスタイルの違いなどを学習して、お互い気持ち良く美味しい食事ができる環境づくりが大切だと思うのです。
ハラル・ジャパン協会がハラルビジネスにおいて提唱しているのはHAVO(Halal, Organic, Vegetarian, Allergy)という概念です。これは宗教や様々な違いにとらわれず多くの人に食べて使ってもらえる商品やサービスを目指しましょうという考え方です。美味しくて、安心・安全な食事をしたいと願うのは万国共通です。時代は人々に国境や宗教を超えた新しい生き方を求めています。ハラルを入り口に食の不自由を解消し、もっと自由な発想で共存・共栄できる社会とその先にある世界の調和に少しでも貢献できたら幸いです。

市ヶ谷で味わう魅惑の世界三大料理!! 老舗のトルコ料理レストラン「ボスボラスハサン」

ボスボラスハサンは市ヶ谷駅から徒歩3分の場所にあるトルコ料理レストランです。ボスボラスとはトルコにある海峡の名前です。先代のオーナーシェフのハサン氏が初めて来日した当時、トルコ料理は日本で馴染みが薄かったため日本とトルコの架け橋になりたいという思いが込められています。
新宿に本店があり、こちらの市ヶ谷店は2号店です。オーナーはイスタンブール出身のムスリムです。トルコの人口の多くはイスラム教徒のため豚の入ったメニューは食べませんが、飲酒に対しては寛容な国で知られています。お店ではトルコビールをはじめとしたお酒と本場のトルコ料理が味わえます。フードメニューは全てハラールです。こちらの赤と白のコントラストが美しい!ボスボラスヨーグルトケバブはお店で人気のメニューです。

ヨーグルトケバブ

ヨーグルトケバブ

手作りヨーグルト、ラム肉、牛肉、ピーマン、トマト、ナスなどが入って栄養もボリュームも満点です。オーナーによると、ヨーグルトはトルコ語でありトルコはヨーグルト発祥の地とのことです。日本ではコマーシャルの影響でブルガリアヨーグルトが有名ですが、歴史を辿るとトルコが本場だそうです。トルコ人はヨーグルトでできていると例えてもいいくらい、ヨーグルトが大好きで飲み物からディップ、スープ、ピラフ、煮込み、ケバブなど、とにかく何でもヨーグルトと合わせるそうです。

外はカリッとしてなかはふんわり。毎日手作りのピタパンが旨い!!

日本でトルコ料理というとドネルケバブが有名ですが、他は知らないという方が多いのではないでしょうか。
はじめてのトルコ料理で、何を食べたらよいか分からない方はランチがおすすめです。ボスボラスハサンでは香辛料がきつすぎない、素材の味を活かす調理をしています。ケバブひとつにしても他店だとソースの味でごまかすような提供の仕方がありますがここのお店は、お肉の美味しさを味わってもらえるようお好みで味付けができるようにソース類は別になっています。
野菜をたっぷりと使用したメニューが多いので、胃に負担がかからず女性にも人気です。軽めのランチにぴったりなのが前菜の盛り合わせのランチセットBです。

前菜の盛り合わせのランチセット

前菜の盛り合わせのランチセット

ひよこ豆のフムス、野菜のペーストなどメゼが5種類くらい盛られています。どれもとっても美味しいのですが、特にアジル エズメ(Acil Ezme)という赤い色をした唐辛子とトマトのペーストがトルコのピタパンと相性抜群!!

キュチュックメゼ(kucuk meze)

キュチュックメゼ(kucuk meze)

手作りのカリッとした食感のパンが食欲をそそり、メインに肉が無くても満足できます。ランチはスープ・サラダ・パン・チャイが付いてお得です。

ボスボラスハサンは1933年に新宿にオープンした日本初のトルコ料理レストラン

トルコ料理は世界三大料理のひとつと言われています。オスマン帝国時代の歴史が食文化の背景にある、一言では言い表せない奥深い味わいです。また地域色も豊かで、黒海沿岸ではこちらのいわしのピラフがよく食べられています。素材の味を活かすような味つけで日本人の口にもよく合います。

いわしのピラフ

いわしのピラフ

ボスボラスハサンは1933年に新宿にオープンした日本初のトルコ料理レストランです。先代のオーナーシェフは現在、トルコにいるそうですが来日したときは言葉も分からず、自分が食べれる料理がなかったそうです。現地の味を忠実に再現するためには食材選びからのスタートでした。イスラム教徒の多いトルコだとそもそもハラールの食材しか売っていませんし、豚肉などのハラムな食材は特別なお店でしか手に入らないので、一般的にハラールとハラムを区別する必要がありませんでした。しかしイスラム圏外の日本ではそうはいきません。ハラールとハラムを区別しなければいけないという意味を知ったのも日本に来てからでした。

串焼き盛り合わせ

串焼き盛り合わせ

それでも母国の味を日本に伝える架け橋となりたいという情熱で、お店を営業しながら各企業とのコラボレーションや講演、料理教室、テレビ、雑誌、新聞などのメディアを通じて、トルコ料理の普及に努めたそうです。創業以来の現地そのままの味をかたくなに守り続け、現在も高い評価を得ています。

「 ボスボラスハサン BOSPHORUS HASAN」 店舗基本情報

店名 ボスボラスハサン BOSPHORUS HASAN
TEL 03-6431-8803
所在地

千代田区九段南4-4-5榊原ビル1F

営業時間

11:30~15:00
17:00~23:00

定休日 日曜日
予算

¥1,000~¥2,000 ランチ
¥3,000~¥4,000 ディナー

支払い

カード可(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)

駐車場 なし
対応言語 日本語・英語・トルコ語
事前予約
料理説明

ハラールの食材を使用した老舗トルコ料理レストラン

備考
公式
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