蔵カフェに惹かれる
福井県坂井市三国町に位置する三國湊はかつて北前船交易で栄えた港町で、今も歴史ある町屋や情緒あふれる街並みが残っています。ことことkoto.koto.は、この港町の一角に位置する土蔵を改装した歴史ある蔵カフェです。伝統的な木造建築の風情を大切にしながら、看板と扉に現代的なデザインを取り入れた外観は「建物の中に入ってみたい」という気持ちを駆り立てます。

店舗外観
ことことkoto.koto.の店内は木造建築の魅力を活かしつつ改装が施されています。元からある内装と新しい木材で作られた棚や階段、オーダーメイドの木目調テーブルが調和し、建物全体に一体感をもたらしています。壁には、オーナーの息子であり同店で提供している、残留農薬ゼロの『寿米』の生産者でもある、「百姓絵描き」の齋藤嘉隆さんが描いた絵画が飾られています。これにより、和モダンなギャラリーに来た感覚も楽しめます。

壁、木目調テーブル、絵画が調和しています
さらに、2階は天井との距離が近い屋根裏のような造りとなっており、非日常の空間で食事を楽しむことができます。

屋根裏のような雰囲気にワクワクします
ポイントは「マクロビ感がないマクロビ料理」
ことことkoto.koto.で提供する料理は、味はもちろん、見た目や彩りにもこだわっています。ボリュームも一般的な料理と同等以上で、そのうえ実はマクロビオティックというのがポイントです。
今回はランチメニューのうち、『車麩のカツランチ』をいただきました。

木目調のテーブルと彩り豊かなランチ
『車麩のカツ』は見た目はとんかつのようなボリューム感があります。箸で持ち上げたときに、ようやくお肉でないことに気づくほどです。サクッとジューシーなカツは食べ応え抜群です。車麩のため容易に嚙み切ることができ、お子さんからご高齢の方まで楽しめる1品であると感じました。
『小豆入り玄米ご飯』は玄米のみで炊いたものより食べやすく、小豆の食感も楽しむことができます。
なかでもぜひ味わっていただきたいのが、自家製の『麹ドレッシング』です。本来、麹の粒がしっかり残るドレッシングは、麹が得意でない人にとっては食べにくく感じる場合もあります。しかし、こちらのドレッシングは麹の風味や旨みはしっかり感じられながらも、麹を強調しすぎない味わいに仕上がっています。実際にお子さんからも好まれるそうです。ぜひ隠し味を考えながら食べてみてください。
ことことkoto.koto.はカフェメニューも豊富です。今回はその中から3つご紹介します。
スイーツ1番人気は『ことこと特製パフェ』です。

ことこと特製パフェ
トッピングの『玄米粉のアイスクリーム』、『ガトーショコラ』、『レモンソイクリーム』は全て店内で手作りされています。『玄米粉アイスクリーム』はジェラートのような食感で、何度も試作を重ねて完成しました。満足感のあるボリュームながら、ヴィーガン素材ならではの軽やかさで、食後でも最後までおいしく食べられます。
『自家製甘酒ドリンク』は砂糖など甘味料は不使用で、甘酒の甘みを活かしたドリンクです。ブルーベリーの素敵な色合いに気分が落ち着くと同時に、優しい自然の甘さに癒されます。

甘酒と有機豆乳とブルーベリーのドリンク
『穀物コーヒー』はコーヒー豆は使用せず、ライ麦と大麦を焙煎して作られるコーヒーのような風味のノンカフェイン飲料です。食物繊維が豊富に含まれ、腸内環境の改善をサポートしてくれます。おなかを温めてくれるので寒い季節や冷えやすい方にもおすすめです。

穀物コーヒー
マクロビ料理をたくさんの人に知ってほしい
オーナーは店舗の営業だけでなく、マクロビ料理をもっと身近に感じてもらうため、定期的に料理教室も開催しています。ことことkoto.koto.開店の約15年前から現在までの間、より深く学ぶためにさまざまな場所へ足を運び、マクロビ料理の知識や技術を磨いてきました。その知識や経験を直接学べる料理教室は毎回大盛況。今後は、時間や場所を問わず、もっと多くの方が参加できる仕組みを考えているそうです。これからの展開が楽しみです。

毎回大盛況のマクロビ料理教室
ことことkoto.koto.で使用する食材は、残留農薬ゼロの『寿米』をはじめ、大豆、野菜など、オーナーご家族が経営する『寿ファーム』で育てられたものが中心です。麹や味噌、甘酒も『寿ファーム』で収穫した食材を使い、丁寧に仕込んでいます。愛情たっぷりの食材で作るマクロビ料理を、ぜひ素敵な蔵カフェで味わってみてください。
デリバリー・テイクアウトテイクアウトメニュー:お弁当、米粉スイーツ(要予約)
「 ことことkoto.koto.」 店舗基本情報
店名 |
ことことkoto.koto. |
TEL |
0776-81-2000 |
所在地 |
〒913-0045 福井県坂井市三国町南本町3-3-34
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営業時間 |
11時30分~16時 (ランチ:Lo.14時30分、カフェ:Lo.15時30分)
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定休日 |
日月火(不定休あり) |
予算 |
1000円~2000円
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支払い |
現金、クレジットカード、電子マネー、QRコード
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駐車場 |
あり |
対応言語 |
日本語 |
事前予約 |
可
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料理説明 |
ヴィ―ガン、ベジタリアン対応可能なマクロビ古民家カフェ
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備考 |
貸切可(1フロア貸切:8名~、全体貸切:15名~)
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公式 |
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