行列必至の並んでも食べたい蘭州ラーメンは細麺、平麺、三角麺からお好きな麺をチョイス
牛骨スープに手打ちの小麦麺を入れた、蘭州ラーメンは中国甘粛省蘭州市が発祥の麺料理です。北池袋にある火焔山は日本の蘭州ラーメンブームを牽引すべく、行列必至の人気店。
店舗入り口
手打ち麺を使用するので、外からも麺を打つ音が聞こえます。
一番人気は看板メニューの「漢方入り蘭州ラーメン」。
牛骨と牛肉をじっくりと煮込んだスープは透き通るように澄んでいます。真っ赤なラー油は26種類の漢方とスパイスがブレンドされているそうです。トッピングは薄切りの大根と牛肉、たっぷりのパクチーがのっています。麺はお好みで細麺・平麺・三角麺から選ぶことができます。個人的にはつるんと食べやすく、のびにくい平麺がおすすめですが形状によって喉越しやコシ、モチモチ感が変わるので、色々と試してみるのも面白いです。
漢方入り蘭州ラーメン 980円
オーダーが入ってから麺を打つ弾力のある麺に、あっさりとした牛骨スープと山椒やスパイスの味が複雑に絡み合って絶妙な味わいです。ラー油の浮いたスープは、丁度いい辛さでとてもあっさり。食後は漢方スープが身体にしみて、ポカポカとあたたまります。聞くと消化を助けるスパイスや脾と胃に作用し身体をあたためる草果という漢方もブレンドされているそうです。薬膳ラーメンなので、健康志向の方や冷えが気になる女性にもおすすめです。ちなみに一品の量がどれも多いので、女性同士で行く場合は控えめにオーダーした方がいいかもしれません。
火曜日がお得!ラーメン屋を優に超える中華料理屋級のおつまみラインナップは紹興酒と相性抜群
火焔山は麻辣牛肉麺や汁なし麺などラーメンの種類も豊富ですが、おつまみも充実しているので是非こちらもお試しください。
絶対食べるべき一品は、安くて食べ応えのあるラムの串焼き。スパイシーな味付けはビールと相性ピッタリです。
迫力満点のラム肉の山椒かけや羊を使用した内臓系も珍しいので見逃せません。もちろん全てハラル!砂肝の和え物 、羊の舌辛味和え、羊モツの和え物、凉皮(リャンピー)などテイクアウトも可能です。
火焔山は、人気のメニューがワンコイン(500円)で食べられる火曜日がお得です。火焔山だけに火曜日がサービスデーのようです。
火焔山は新疆ウイグル自治区にある西遊記の舞台。宗教を理解しお互いを尊重するという姿勢をモットーに営業
店名の「火焔山」は西遊記の舞台で有名となった、新疆ウイグル自治区にある赤い岩山が由来です。中国の北西部は少数民族の回族をはじめ、ウイグル族、カザフ族などのイスラム教徒が多い地域です。この周辺で食べられているのは「清真料理」と呼ばれ、ハラルの食材が使用されています。蘭州拉麺も清真料理のなかのひとつです。
火焔山のオーナーは回族出身のムスリムで、美味しいふるさとの味を食べさせたいという思いでお店をオープンしたそうです。お店の従業員はムスリムというわけではありませんが、宗教を理解しお互いを尊重するという姿勢をモットーに営業しています。誰に対してもフレンドリーで、みんなが安心して食べる場所を作りたい。ハラルという意味を心から理解することが大事だと言っていたのが印象的でした。行列店の味もさることながらそういったあたたかい雰囲気も瞬く間に口コミで広がり、インドネシアやウズベキスタン、シンガポールなどの世界中のムスリムの観光客からも高い評価を得ています。職人が麺を打つ姿が間近で見れたり、ライブ感あり活気ありのアットホームで賑やかなお店です。