回族のムスリムオーナーシェフが作る本場の蘭州牛肉麺が味わえるお店
薩斐 蘭州牛肉麺は池袋駅から徒歩5分の場所にある蘭州ラーメンと中国西北料理のお店です。
薩斐蘭州牛肉麺
蘭州ラーメンは中国甘粛省蘭州市が発祥と言われている、牛骨のだしの効いたスープに手打ちの小麦麺を入れた国民食です。この周辺の地域にはイスラム教徒の少数民族が多く住んでいて、「清真」という看板をよく見かけます。蘭州ラーメンも清真料理のひとつで、ハラルの食材を使用します。日本のラーメンとの違いはなんといっても熟練技が光る手延べ麺です。日本にある蘭州ラーメンのお店でもほとんどはオーダーを受けてから手打ちしています。薩斐蘭州牛肉麺では、細麺、平麺、三角麺など6種類のなかからお好みの麺を選ぶことができます。
ガラス越しに見える鮮やかな手さばきは必見です。1本の麺を切らさないよう引っ張りながら、あっという間にそれぞれの形状に整えていきます。薩斐蘭州牛肉麺のオーナーシェフは回族のムスリムです。幼いころから両親に麺打ちを教わりながら育ちました。
熟練技が光る手延べ麺
蘭州牛肉麺の特徴は手打ち麺と澄んだ牛骨スープに、薄切りの牛肉、大根、ラー油、パクチー、葉ニンニクをのせて食べます。
蘭州牛肉麺
均等に揃った麺は打ちたてモチモチ。10種類以上の漢方と牛骨をじっくりと炊いた香り高い薬膳スープは驚くほどあっさりとした味で、身体中に染み渡る美味しさです。
大寛麺(40㎜の平麺)
看板メニューの蘭州牛肉麺のほか煮込み牛肉麺や高菜が入った酸辣牛肉麺などもあります。
2階はパーティーやデートにもピッタリなエキゾチックな雰囲気の広いお店
薩斐蘭州牛肉麺は1階はラーメン屋の雰囲気ですが2階はイメージがガラッと変わった、パーティーや会食にピッタリのエキゾチックで高級感ある雰囲気です。
2階
2階は個室になっているので、食事で訪れたムスリムがお祈りをしていることもよくあるそうです。お店に礼拝所はありませんが、個室が空いていれば自由にお祈りで使用して構わないとのことです。
料理は蘭州ラーメンのほか、ハラルの牛肉、羊肉、鶏肉を使用したバラエティに富んだ中国西北地方の料理が味わえます。大盤鶏は鶏肉とじゃがいもを唐辛子とスパイスで煮込んだ大人気のメニュー。平打ちの麺とからめて食べます。
大盤鶏
牛肉焼きパンは新疆風。中国西北部には新彊ウイグル自治区、寧夏回族自治区などが含まれ羊肉と小麦の料理も有名です。
牛肉焼きパン
秘伝のスープにたっぷりの野菜とやわらかい羊肉が入ったあっさり味の鍋。
白菜漬けとラム肉の鍋
蘭州牛肉麺は清朝末年から始まり100年余りの歴史があるそうです。薩斐蘭州牛肉麺は、辛すぎずあっさりとした日本人好みの味付けの料理が多いのが特徴です。悠久の歴史が育んだシルクロード伝来の奥深い味を是非一度お試しください。