絶品の鶏白湯ラーメンが食べられると評判のハラル認証取得店
Ayam-YA(あやむや)は京都発の鶏白湯ベースのラーメン屋です。フランチャイズ展開している東京のあやむやは御徒町駅前から元浅草へ移転し、2020年2月に新御徒町店として再オープンしました。
Ayam-ya 新御徒町店
Ayam(あやむ)はインドネシア語やマレー語で「鶏」という意味があります。その名の通り、鶏のうまみとコラーゲンをたっぷりと含んだとろみのある鶏そばが絶品のお店です。
Ayam-YA(あやむや)へ来たらまず試したいのが、こってり濃厚なスープが麺に絡む「濃厚鶏そば(塩)」
濃厚鶏そば(塩)
なめらかな口当たりの細めの平麺に鶏の味がダイレクトに伝わる極上の一杯です。鶏ガラのほかに鶏の足や野菜を煮込んだスープは、甘みとコクのある滋味深い味わいです。スープは濃厚ですが、シャキシャキの玉ねぎが後味をさっぱりさせるため、こってりすぎず最後まで飽きることなく完食できます。しっとりとした鶏チャーシューも美味しいですよ。
Ayam-YA(あやむや)の鶏白湯ベースのラーメンは、6段階でスパイシーに調整できる2WAY仕様なので辛いもの好きの方にはスパイシー鶏そばがおすすめです。
スパイシー鶏そば(手前)
辛さお任せの場合は東南アジア系のムスリム向けにはかなり辛めに、日本人向けには辛さ控えめにし、辛くてもみんなが美味しく食べれるよう調整してくれます。Ayam-YA は名前からしてエスニック料理が出てきそうなイメージですが、日本人が食べて納得する美味しいラーメンを研究して完成したラーメンなので、ジャカルタ混ぜ麺などの変わり麺があっても基本的には日本人好みの味つけです。
ジャカルタ混ぜ麺
サイドメニューは新御徒町限定で、揚げ餃子、春巻き、サムサーという鶏肉入りの揚げ物もあります。
サイドメニュー
サムサ
ジューシーなから揚げは普通のお店の2倍くらい大きく、ラーメン大盛りは無料!とサービス満点のお店です。
大盛りラーメンとから揚げ
お祈りスペースのあるラーメン屋
店長のサイフッラー(SAIFULLAH)さんは、スリランカ出身のムスリムです。
店長のSAIFULLAHさん
元々は教師で留学を機に日本に住みたいと思うようになりました。お店のハラル認証については、イスラム教徒にとってハラルは大事なことだから、イスラムの教えに真っ直ぐに従い仕事をしたいという想いもあり取得には賛成だったそうです。コロナ禍でハラル認証の更新をやめるお店が増えているなかでも、継続してハラルのきちんとした食事を出していることを証明し、また旅行者をお迎えしたいという想いがあります。
お店のハラル認証は、ジャパン・ハラール・ファンデーションという団体が発行した認証で星の数でランク分けされています。
ハラール認証
Ayam-YA(あやむや)は星3つなので、お店のメニューは全品ハラルであることに加えビールなどの酒類の提供もなしという、このなかではALL HALALという一番厳格な基準をクリアしていることになります。
2021年現在、新型コロナウィルスの影響で旅行者やムスリムの来店はほぼゼロになりましたが、かわりに近くに住む人や勤めている人が毎日のように来てくれて、感謝していると仰っていました。
サイフッラーさんは日本に来て7年目ということですが、とても流ちょうで丁寧な日本語を話します。ほかにもムスリムはコーランが読めないといけないことから、幼いころからアラビア語を学び、母国スリランカのシンハラ語・タミル語。英語なども話せるそうです。イスラム教についても熱心な方で、お店には礼拝所もあります。移転前はモスクが目の前にあったため、お店に礼拝スペースはなかったそうですが今回は少し離れたため設けることにしたそうです。
Prayer Room
礼拝の前のお清め(ウドゥー)ができるように、低い位置に水道もあります。サイフッラーさんによると近くにムスリムがいたら気軽に寄ってもらいたいので、お祈りだけでも歓迎とのことです。ラーメン屋でここまで対応できるお店はなかなかありません。
気さくでフレンドリーなうえ、日本語がとても上手なので美味しいラーメンを味わいながら、イスラム教やハラルについても質問してみてください。いろいろと教えてくれますよ。