信州の民家のような雰囲気の人気和食そばチェーン
「信州そば処そじ坊」は全国展開している人気の和食そばチェーンです。チェーン店にしては珍しい自家製麺に生わさびを自分でおろして食べる本格的なスタイルが特徴的で、一度は訪れたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
そばのメニューのほか信州の郷土料理や、丼もの、天ぷらなどの和食・セットメニューが充実しています。
二味そば御膳 1,820円
天ぷらは揚げたてサクサク。細打ちのせいろは艶やかで適度なこしがありのど越しも良く、スッキリとしたそばつゆに合います。
丼ものがセットになった定食は1,000円以下のメニューもあり、お台場という都内屈指の観光スポットでありながら値段は普通の蕎麦屋と変わりません。店舗はお買い物やグルメが楽しめる商業施設のなかにあり、ダイバーシティ東京プラザという名にふさわしい全メニュー英語表記・アレルギー表記、電源用コンセント有、バリアフリー、食のハラール対応も万全なお店です。
丼ものがついた定食メニュー
そじ坊ダイバーシティ東京プラザ店は、食事は全てハラール対応なのでかつ丼などの豚の成分が含まれるメニューはありません。
500円 テイクアウトメニュー (店舗Facebookより)
また、メニューに使用する材料のほか調味料もハラール対応品を使用することになります。特に和食の調味料は醤油やみりんなど、アルコールを含むものが結構あるので切り替えると割高になりがちなのですが、一部テイクアウトメニューはなんと500円!この価格で美味しい和食が楽しめるのはムスリムにとってもありがたいことです。
揚げたてサクサク熱々の天ぷらと自家製麺のそばも全てハラール
そじ坊を運営する株式会社グルメ杵屋レストランでは、空港をはじめ国内のいくつかの店舗でハラール対応の食事を提供しています。ダイバーシティ東京プラザ店のそのうちのひとつです。店舗の入り口にハラール対応の説明と認証書が貼ってあります。
ハラールフードの説明と認証書
このハラールマークとは何かと思ったことはありませんか?簡単に言うとハラール認証団体が、ハラールの基準をクリアしているということを確認したものです。しかしハラール認証制度は世界統一基準が無いので、国や各認証団体ごとにその判断基準や指導内容は異なります。また、日本はメニュー認証やムスリムフレンドリー認証というのがあったり、ややこしい部分があるので少し説明します。
ムスリムフレンドリーレストラン認証書
このNPO法人日本ハラール協会が発行している「ムスリムフレンドリーレストラン認証書」の意味は、このお店の食事メニューは全てハラールという意味です。ムスリムフレンドリー認証とは国の事情を配慮して、カスタマイズされた認証基準及び部分認証のことです。日本でイスラム法に完全に則った、ハラール認証レベルのサービスを実現させるには、豚やアルコールの排除はもちろんのことハラムなものを全て避ける必要があります。ムスリム人口の多い国ではそれらはごく普通なことかもしれませんが、非イスラム圏である日本において、全ての基準をクリアすることは容易ではありません。そこで考案されたのが施設の一部やメニューなどがハラールの一定基準をクリアしていることを証明した、ムスリムフレンドリーという認証です。日本のホテルや学食、レストランなどで多くみられるのがこのタイプの認証で、食品にプリントされているハラールマークとは基準が異なるものです。
例えば店舗全体に対するハラール認証を取得する場合は、豚の成分の排除はもちろんのことビールなどの酒類の提供も基本的にできませんが、ムスリムフレンドリー認証であればお酒を提供することが可能とされています。しかしハラールの食事にお酒がふれることが無いよう、ハラールとノーハラールが混ざらないシステムであることが前提です。そじ坊ダイバーシティ東京プラザ店では、酒類のグラスとソフトドリンク用のグラスを分離したり従業員研修を行ったりするなど見えない部分もハラール性を管理できる体制を整えています。