東京で20年間フランス料理の料理人を経て、福岡の古民家へ移住し、「マクロビオティックレストラン」をオープン。
当レストランを経営されているオーナー様は、東京にて約20年間、フランス料理の料理人として長年経験を積んでおられました。
そんな中、あの高級食材である「フォアグラ」は、無理やりガチョウに沢山の餌を与えて、いわゆる「脂肪肝」のという病気の状態にしたものという事実を知り、そしてそのような食材を美味しいと言って食べる人間の姿に違和感を感じ始めたことがきっかけで「自然食」に興味を持ち、「マクロビオティック料理」に移行していったとのこと。
それからこの福岡に移住し、自然豊かなこの土地にある古民家でマクロビオテック・ベジタリアン・ビーガンレストランをオープンされたとのことです。
オーナー様
オーナー様ご自身もマクロビオティックな食生活を実践することで、なんと20kgも体重が減少。本来の体型に戻り、健康的に過ごせるようになったとのこと。
レストランを経営されながら、料理講座・スイーツ講座も開講されており、食物アレルギーで悩むお母さん世代のニーズから、ナチュラルスイーツの講座DVDも出版されており、店頭またはお店のウェブサイト上で購入ができるようになっています。
講座DVD
2020年「第1回ベジタリアンチャンスジャパン」にて優勝
オーナー様は、今年初めて日本にて開催された「第1回ベジタリアンチャンスジャパン」というベジタリアン料理を競う大会にて、自身の創作料理で見事優勝に輝かれたというご功績があります。
大会優勝オーナー様
来年イタリアにて世界大会が開催されるため、その大会に出場予定とのこと。コロナウイルス感染症の拡大で開催が見送られる可能性もあるとのことですが、ぜひ世界でその腕前を披露していただきたいですね。
下記の料理は大会で優勝された時のお料理で、タイトルは「発酵パラダイス」。
「プティポア(グリーンピースと玄米)のピュレの上にお米からつくる自家製リジュベラックで作る豆乳ヨーグルト、自家製柿酢のジュレに、季節の野菜が生やボイル、ドライ、そしてぬか漬け、マリネなど最適な形で乗せられた彩りと旨味のハーモニーがまさに発酵の楽園!」と称されたそうです。
大会優勝料理
「発酵食」、「食材」へのこだわり
取材にてお話をお伺いし、オーナー様の「発酵食」へのこだわりを強く感じました。その考え方は、この古民家の中の木製の柱や梁に存在する「常在菌」を味方につけ、それを利用して自家製の発酵食品を作ることで、料理だけでなく、その建物全体が「有用菌」で満たされる。そうすることでこのレストランを訪れ、食事をすることが「ウイルスに負けない身体作り」に繋がるとおっしゃっていました。
店舗外装
食材へのこだわりも強く、地場で取れた新鮮な旬の野菜と、自然派・オーガニックの調味料を使用し、一つ一つ丁寧に仕上げた料理をご提供されています。
料理一例
また、オーナー様はお豆腐の製造会社と契約し、無添加の「水切り豆腐」の開発にも取り組まれ、お料理として色んな形に変えてご提供されています。
こちらの「水切り豆腐」は在庫があれば、店頭または公式ウェブサイトでも購入することができます。
豆腐
また、「ドッグフード」が作られる過程の悲惨な現状から、アメリカから仕入れた完全ビーガンのドッグフードも店頭にて販売されています。
ドッグフード
研修生(インターン)制度で人材育成
古民家レストランHaze(はぜ)では、随時「インターン制度」というかたちで各地から研修生(インターン)の受け入れを行なっておられます。
研修期間は古民家に住込み、寝食を共にしながら、発酵、マクロビオティック、ビーガン、ナチュラルスイーツについて学ぶことができます。
期間は1ヶ月~2ヶ月ほどで全国から自然食経営等に関心のある人々が訪れるとのこと。
私が取材に訪れた際には、屋久島から学びにきた女性の方が研修中でおられました。
下記の写真は、日本の発酵食品、醤油、味噌の勉強をしたくて来日したフランス人の男性とのこと。
「日本人より玄米を良く食べるけど、小麦粉は食べない方」だったそうです。
インターン生