「食から健康を」。台湾出身のオーナーが開いた素食のお店 Ren
お店は商店街の中
世界遺産二条城より北に歩くこと約10分。新旧様々なお店が連なる堀川商店街の中に、「素食カフェRen 堀川店 」はあります。
こちらのお店のオーナーである台湾出身の大川月霞さんは、20年以上前に大きな手術を経験。食と健康のつながりの大切さを感じ、台湾素食を提供する Ren を2016年に和歌山でオープン。現在では京都でも堀川店を含め3店舗を経営し、国内外の多くの人々に親しまれてきました。
ゆったり出来る店内
席数約20席の店内は、大きな絵が飾られ、ゆったりとした雰囲気が特徴。
オーナーの大川さんをはじめ、スタッフの皆さんもフレンドリーな方ばかり。
写真右上に写っていますが、ヴィーガンのソフトクリームも楽しめるんです…!
ヘルシーだけどクセになる味わいのお料理の数々
ある日のメニュー。どれにしようか迷う豊富さです。
お伺いした日のメニューは、こんな感じ。鍋や餃子の定食、カツ丼などのがっつりお食事メニューはもちろん、中華ちまき、大根餅、豆腐ナゲットなどが単品で選べて、まるで屋台のようで楽しいんです。
お腹が空いていたので、今日は「水餃子鍋」を豆乳味でいただきました!
湯気立ち込める「水餃子鍋」の定食(¥1200)
ぐつぐつと音を立て、運ばれてきた水餃子鍋の定食。3種のおかずと玄米ご飯が付いてこのお値段は、リーズナブルです…!
クリーミーな豆乳ベースのスープは口当たりが優しく、そこに水餃子と白菜などのお野菜がたっぷり。甘酸っぱいクコの実もアクセントになっています。水餃子は中にソイミートが入っており、思った以上に食べごたえあり!少し辛めのたれをつけて味変を楽しむのも良いですね。
「精進うな重」は見た目も味も本物そっくり
期間限定メニューの「精進うな重」は、もちろん鰻を使わずに作られた一品。
ふわっとした食感と、甘辛のたれがたまりません。知らないで食べたら騙されてしまうかも…!
ヴィーガンであることに加えて、このお店のさらなる特徴は「五葷(ごくん)」と呼ばれるタマネギ、ニラ、ニンニクなどの食材が不使用であること。台湾の精進料理では、これらの食材を摂取することで臓器に負担をかけてしまうと言われているんです。
台湾を中心に五葷の食材を摂らないオリエンタルヴィーガンと呼ばれる方々にも、安心して楽しんでいただけるお店なんですね。
また、お料理には小麦や落花生なども使用している場合がありますが、スタッフの方に伝えるとそれらの食材抜きで作ってもらえたり、入っていないメニューを案内してもらえたりするので安心です。
長居をしてしまう仕掛けがいっぱい
台湾素食やヴィーガンについて学べる本も有り
店内には、単に食事を楽しむ以外にも出来ることが…!台湾素食の考え方やレシピが載った読み物や、京都のヴィーガンな飲食店やサステイナブルなお店について知ることの出来る本などが置かれています。商店街の中にあるお店ということで地域とのつながりも強く、Ren が掲載された大学生発行のフリーペーパーを読むと、お店のことがもっと知れるはず。
珍しい食材に出会える物販コーナー
色んな食材を購入して自宅で楽しむことが出来るのも、このお店の良いところ。大豆ミートや植物性の出汁などはもちろん、日本ではなかなか見ることが出来ない台湾素食で使用される調味料なども手に入るんですね。お店の味の再現を目指して、こんな食材を購入して料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。
「食から健康を」を実感できるお店、「素食カフェRen 堀川店」。
お昼から夜までオープンしているので、ランチやディナーはもちろん、小腹が空いたときにふらっと立ち寄るのもオススメです。
台湾が感じられるバラエティーに富んだメニューを味わいに、ぜひ一度足を運んでみて下さいね。